お知らせ
2024.08.20
膵臓がん早期診断プロジェクトを立ち上げた、当院の西山亮先生が書かれたコラムの一部をご紹介します。
膵臓の細胞遺伝子に傷がつき、異常な細胞が無秩序に増殖した状態が「膵臓がん」です。患者さんは60、70代の方が多く、「浸潤性胆管がん」が殆どです。浸潤性とは、がん細胞が周囲の組織に浸透して広がる状態を言い、その為、他の臓器への移転もしやすく、患者さん全体の5年生存率は、男女共に9%未満と報告されています。膵臓がんは、自覚症状が乏しく早期発見が難しく、診断がついた時点で手術ができる患者さんは、約20〜30%に限られます。ただしステージが低い段階での早期発見、早期治療で、生存率が大きく高まるのも膵臓がんの特徴です。